周囲に双極性障害患者がいる際の接し方

双極性障害はうつ病と同じでもはや珍しい病気ではなくなってきました。

もしも家族や恋人、友人など自分の周囲に双極性障害を発症してしまった人がいる場合、どのように接していけばよいのでしょう。

【「双極性障害」をきちんと理解する】

まず大切なのは「病気に対する理解」といえます。

双極性障害は特に躁状態の時に他人に迷惑をかけてしまうことがあります。

本人が自覚なしに「躁状態」と「抑うつ状態」を繰り返すため、周りの人がその変化に気付き、対処することも大切です。

躁状態で暴力的なことを言われた時は言われた方もダメージを受けがちですが、真に受けず躁状態だからと受け止め、うつの時は自虐的な事を言ってしまうことがありますが、しっかり話を聞き、けして放置だけはしないようにしましょう。

病気の理解は何も周囲だけではありません。

罹患している本人が「双極性障害」であるという病識を持つことも大切です。

【身近な人が双極性障害の場合の接し方】

躁状態の時は以下のように対応しましょう。

・お金を浪費する・・・家族のお金や無制限にクレジットカード使ってしまうため、本人がお金を使わせないような環境に置く

・多動や誇大妄想、依存がひどい・・・本人が躁状態であることをきちんと説明し、入院を勧める(だまして病院へ連れて行くことは逆効果なので注意が必要)

・暴言や暴力・・・暴言については受け流す。

暴力については思わぬトラブルにもなりかねないため、前もって警察や福祉機関へ相談する

抑うつ状態の時は以下のように対応しましょう。

・落ち込んでやる気が出ない状態・・・本人の気持ちを理解し、やる気がおきるまでそっとしておく

・鬱屈な気持ちがある・・・そばにいて話を聞く。

アドバイスなどはせず、ただ患者の声に耳を傾けるだけでよい

・薬を飲まなくなる・・・薬の管理を本人ができない場合があるため、薬を管理し適切な時間に飲ませる

・体が動かない場合・・・入浴や着替え、食事のサポート

【自殺のサインを見逃さないようにする】

残念ながら、双極性障害は最も自殺率が高い疾患といえます。

特にⅡ型は突発的な行動をとることが多いため、「あ、死のう」という気持ちで簡単に自殺を企てようとします。

自殺のサインとしては、「死にたい」などと頻繁に口にしたり、急な身辺整理、無謀な飲酒などがあげられます。

もしそのような自殺の兆候が出てきた場合、すぐに主治医に相談するか、患者への適切な声かけが必要といえます。