双極性障害と診断される基準とは?

ほとんどの精神疾患にいえることですが、病名を最初の診察で確定させることはあまり行われていません。

とくに双極性障害の場合は他の病気と見分けがつきにくく、ある程度の時間の経過を経ないと確定ができないほど難しいといえます。

では、双極性障害の診断基準やポイントはどのように決められているのでしょう?

【双極性障害の診断方法】

症状のサイクルは人それぞれと前述しましたが、その人の症状の経過をみながら診断するのが一般的といえます。

一般的なうつ病の診断基準は気分の落ち込みなどが2週間続くとされていますが、双極性障害の場合も躁状態・鬱状態が両方とも2週間以上続いているかというところがポイントです。

【双極性障害の診断基準(DSM-5)とは】

双極性障害に限らずですが、精神疾患の診断を調べる基準として「DSM-5」という言葉を耳にする機会があるかと思います。

これは米国精神医学会が発行している「精神障害の診断と統計マニュアル」を指し、5は第5版であることを意味しています。

米国内の精神科医のためのマニュアルでしたが、現在は世界的な基準として用いられています。

双極性障害もまたDSM-5を使って診断されます。

マニュアルの診断基準は「躁病エピソード」「軽躁病エピソード」「抑うつエピソード」などに分かれており、例えば躁状態のエピソードの項目では、万能感や多弁・攻撃性・集中力の欠如などが含まれており、これに患者の症状が含まれており何週間続いていたかなどで判断をします。

躁エピソード、抑うつエピソード両方に当てはまれば双極性障害といえますが、両方当てはまらなかったり片方だけ当てはまる場合もあります。

この場合はうつ病や、気分循環性障害などの病名に診断されたりどの病名にも当てはまらないということもあります。

それほど、双極性障害はグレーな疾患ともいえ、最近ではうつ病・双極性障害の中間地点にいるような患者の概念を「双極性障害スペクトラム」と捉える傾向にあります。

【医師の誤診について】

診断を受け、「まさか自分が躁鬱だと思わなかった」など、ショックで病気が受け入れられない人は誤診だと思い込む人も中にはいます。

また医師側の誤診も少なくはありません。

双極性障害Ⅱ型は軽躁状態が続くため、患者の申し出がないと「うつ病」と誤診されるおそれがあるからです。

誤診を減らすには過去の躁状態、うつ病エピソードや気持ちの状態などをしっかり伝えることが大切です。